第4回 アイテムテーブルを検索しよう

GMコマンド「#summonitem」でアイテムを召喚するためには、対象となるアイテムIDが必要です。

しかしながら、膨大なEverquestに登場するアイテムの中から任意のアイテムを探し出すのはかなり手間がかかる作業です。
そこで、前回使用した「HeidiSQL」を使用して簡単にアイテムを検索する方法について記載します。

まずは、HeidiSQLを起動し、eqemuデータベースに接続します。この辺りの設定は前回記事「第3回 DBを書き換えよう」を参考にしてください。

左側のテーブル一覧から[Items]テーブルを選択し、[データ]タブを選びます。
今回は、例としてPAL用の片手剣で良さそうな性能のものを探したいと思いますが、全体から探すとかなり膨大(11万件以上)で、そのアイテムが装備可能かどうかもわかりません。( ˘•ω•˘ )

019

そこで、まずは探したいアイテムを装備可能なクラスで絞り込んでみましょう。
[フィルタ]ボタンを押すと、フィルタコマンドを入力するエリアが表示されます。そこに以下の内容を入力し、[フィルターの適用]ボタンをクリックします。

(classes & 4) = 4

すると、PALが装備可能なアイテムが絞り込まれます。
020

これは、[Items]テーブルの[classes]フィールドに装備可能なクラスの定義があり、PALの場合、3ビット目(10進数では数字の4)が該当するので(classes & 4) = 4 は3ビット目が立っているかどうかという条件を指定しています。

各クラスのclassesフィールド上の対応する数値は、以下のリンクのClass Calculatorで調べることが出来ます。
http://wiki.eqemulator.org/p?Calculators&frm=Main–EQEmu_Database_Schema_Index–Items

たとえば、Clericの場合、2が対応しますので、Clericが装備可能なアイテムで絞り込む場合は、フィルタとして”(classes & 2) = 2″と書きます。
ClericとPaladinの両方で装備可能なアイテムを探す場合は、”(classes & 6) = 6″となります。

続けて、探したい装備のスロットを指定します。
スロットの対応する値は、上記リンクのSlots Calculatorで調べることができます。また、ついでに私が作ったキャラクタはHumanなので、Raceの指定も行います。
こちらは、上記リンクのRace Calculatorを確認してください。

指定したフィルタは、上記を調べた結果により以下の内容になります。

(classes & 4) = 4 AND (slots & 8192) = 8192 AND (Races & 1)  =1

021
複数の条件は、ANDで繋げて指定することができます。

かなり絞り込まれてきましたが、今回探したいのは1HSです。現在絞り込まれた内容は1HBや2HS等が含まれておりますので、今度はItem Typeを条件に追加しましょう。
Item Typeは、以下のリンクで確認することができます。

http://wiki.eqemulator.org/p?Item_Type_Reference&frm=Main–EQEmu_Database_Schema_Index–Items

上記リンクを見ると、1HSは値が0が該当しますので、更にフィルタを追加し、以下の内容とします。

(classes & 4) = 4 AND (slots & 8192) = 8192 AND (Races & 1)=1 AND ITEMTYPE =0

022

ACやDMGなんかのステータスで並び替えると、「Farrum Ventus」という片手剣が良さそうですので、このアイテムを召喚することにしましょう。

023

召喚してみると、アイコンがなぜかネックレスのアイコンで、装備してもグラフィックが表示されません。

う~ん、おそらくまだEQEMUが未対応のアイテムで、DBだけは登録されている模様です。ここまで調べて、使えないってのは勿体ないので、DB側の情報を書き換えて、アイコンと剣のグラフィックを既存のものに書き換えることにします。
書き換えは簡単で、[icon]と[idfile]の値を書き換えたい既存アイテムの内容に修正するだけです。とりあえず、POPゾーンで取れる片手剣(id:23496 Blackblade of the Rain)のiconとidfileを拝借して、書き換えます。

024

書き換え完了。剣のアイコンとテクスチャが表示されるようになって一安心です。

025

書き換えが面倒の場合は、適当に本解説にある絞り込み方法で装備品を絞り込んで良さそうなものを召喚してグラフィックがあるかどうか確認する方が早いかもしれません。
これで全ての装備を埋めることが出来そうなので、次は少し冒険の旅に出てみましょう。

あわせて読みたい

2件のフィードバック

  1. じゃが・びー より:

    EQがエミュレーターでできるのを初めて知りました。懐かしくなってEQのサイトを見ようとしましたが日本語版をやってた当時のサイトがなくなっていました。寂しい限りですが自分もエミュレーターをやってみたくなりました。(英語駄目なので海外鯖は無理)早速EQEMUをダウンロードしアマゾンにSOFを注文しました。10月1日ごろ届く予定です。届くまで次の記事を楽しみにしてます。

    • laston より:

      コメントありがとうございました!!
      懐かしいですよね。私もエミュの存在を知って、試行錯誤でなんとか遊んでいます。10月1日ですか、やっぱ輸入になるんで遅いんでしょうか。
      結構かかりますね。
      もし構築で不明なところがあれば、ご質問ください。わかる範囲で回答させていただきます。
      投稿は、不定期ですがとりあえずBOTの解説を早いうちにやりたいと思ってます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)